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父からのプレゼント


まだ四十九日も済まないけれど、結婚式はいけるんかなぁ。

 

うちの宗派だけかもしれないが、 

「祝い事はどんどん行なってください。」

というお寺さんからのお言葉で気持ちが楽になり、

結婚式は予定通り行なう。


初孫の結婚をあんなに待ち焦がれていた父だもの、

延期したりするのは悲しむに決まってる。

痛みが引いているときは、結婚式に出られると喜んでいたね。

父の写真を持って行ってあげよう。 

 

そしてまだウジウジと父のこと。


日が経つにつれ悲しみは薄れるものではないのね。

あれは夢だったかのように、また父がひょっこりやって来る気がしてならない。

私は父のことが本当に大好きだったんだなぁ。

世界でいちばん好きだったんだって、今になって気がついた。

 

 母によると、父は亡くなる前日に、

「電車に乗る。駅に連れて行ってくれ。 行かんとあかん!」

ベッドの柵から身を乗り出して起き上がろうとしていたそうだ。

そして最近になって、母は夢を見た。

お気に入りのスーツを着て、玄関で靴を履いている父に、

真新しいハンカチを渡して、

「行ってらっしゃい」と、可愛らしく言って見送ったんだと言う。

きっと父は電車に乗って旅立ったんだね。

 

 

 

父は私にプレゼントをくれた。

帯状疱疹になっても痩せなくて、パンパンだった私。

気がついたらスリムな体型になっていた。  

 


長いこと行方不明だったウエストがある!


このありがたいプレゼントを大切にするために、 
戻りつつある食欲と戦おう。 

 

 

  結婚式のウェルカムボード用に 

    DSCF0486.JPG 

      私に描かせてくれたのは、長男からのプレゼント

 


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