親族
私は母のお気に入りの服でお棺に入れてあげたかった。
「ええ着物いっぱい持ってるのに、みっともない!」
そう言う叔母、
言い出したら聞かない母と同じ気性だった。
誰にみっともないねん!とは思ったけれど
苦肉の策で、服の上から着物を着せてもらった。
お母ちゃん、どっちでも好きなように。
親族が集まると意外な発見がある。
冬になるとかゆい。身体が。
オレも! 私も! と母方の親族。
体質がおんなじなんやね。
よく効く軟膏があるので買ってある。
お風呂に入ってから塗ろう。
しかし、
お風呂に入ると身体がしっとりとして痒くなくなるので、
つい塗るのを忘れる。
そんなんで、去年とか一昨年とかに買った軟膏が新しいままある。
オレも!オレも!私も!私も!
性格や生活パターンもおんなじであった。