恐怖の夜
住宅街を自転車で走っていたときのこと。
向かい側から白い車が来て、
私の横で停まった。
えっ・・何?
窓が開いて
「〇〇さん?」と聞かれた。
女性だった。
「ちがいます。」
私はそう言って走り去ったのだが、
背後で車のドアの音。
振り向くとその人が全速力で走って追いかけてくる。
うわ〜〜〜〜〜
恐怖におののき私は必死でペダルを漕いだ。
住宅街なのに人通りはなく、
だれか、だれか!!
「たすけて、だれか〜〜〜!」
家の中の人に聞こえるように声を振り絞って叫んだ。
布団の中で叫んでいた。
隣で笑い転げる人が・・・
深夜の住宅街に響く私の叫び声。
本当にパトカー呼ばれるんじゃないかと心配した。
ひたすら生地を裁断し、
ひたすらアイロンをかける。
ひたすらつなぎ合わせ、
ひたすら縫うと、
お花が咲く。