Mちゃん
仕事ならいざしらず、
よく考えて見れば、お金を払ってストレスを溜めに行く必要はない。
絵画教室のことよ。
ところがね、
そう思っている絶妙のタイミングで、
案内してくれた方から、手書きで親切なハガキが来るのよ。
次回はシクラメンを描きます・・なんたらって。
70歳代と思われる男性、そういうとこ上手やねぇ。
きっとお仕事現役の頃は、やり手だったにちがいないわ!
親切はありがたいけど、行かない!
やりたいことはそれじゃない。
幼なじみのMちゃん。
つい最近ご主人が先立たれ、二人の子供も相次いで結婚。
閑静な住宅街でひとり暮らしをしている。
なかなか予約が取れない。
ランチのお店じゃなくて、Mちゃんの予約が。
ヨガやダンス、コーラス、パステル画・・・いろいろやっている。
ミュージカルが大好きで全国どこへでも出かける。
とにかく予定がぎっしり詰まってるらしい。
3ヶ月待ちでやっとMちゃんとのランチが実現した。
気心知れたる仲なので、ランチの後はカラオケで好き勝手に歌いまくり、
帰りにお宅におじゃました。
お庭は美しく剪定さてれいるし、家の中もきれい。
小物が上手に飾ってある。
家にいたら何にもしないで一日が過ぎるよね。
そんな日がずーっと続くやんか。
私、ダメになる。
だからね、無理やりギチギチに予定入れてるねん。
そういう彼女。
ご主人が亡くなり悲しくないはずがない。
認知症の実家の母親のことも心配にちがいない。
忙しさは不安を打ち消すための手段かな。
彼女なりのやり方やね。
それから、
「ユニバの年パスも持ってるねん。」(ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの年間パスポートのこと)
「私も連れて行ってね〜」
Mちゃんの家からの帰り道、
うちの庭もきれいにしようと思った。
残り毛糸がまだまだあるので、バッグをふたつ。