沖縄の文通相手
朝ドラは沖縄が舞台。
沖縄といえば、
中学の時に流行っていた文通。
当時の友人のMちゃんがどこからか見つけてきた沖縄の文通相手。
同級生の女の子。
当時はまだ返還前だったと思う。
なにせ文通は流行っていたので、便箋も封筒も文具店にはいろんな種類が売っていて、
私達はお小遣いでいくつも買いためてあった。
女子のトレンドであった。
カラフルなペンもぼちぼち出始めていた。
ところが沖縄からの手紙はというと、
封筒は事務用で、便箋はレポート用紙やノートを破ったもの。
ペンでは無くて鉛筆で書いてあった。
Mちゃんの相手も同じような手紙だった。
(あとで気がついたけど、返還前だったら海外向けの封筒だよね。返還後かなぁ。
そこらへんは遠い昔のことで定かではありません。
琉球という文字のスタンプがあったことは覚えています。)
「女の子やからかわいい便箋にしたらいいのにね。
それに、なんで鉛筆なんやろね。」
返事が来るたびに二人で見せあってそんな話をした。
「ちむどんどん」を見て謎が解けた。
当時の沖縄は物資が少なかったんだね。
可愛い便箋も封筒も、カラフルなペンも
あの頃の沖縄には売っていなかったんだろうね。
仲間由紀恵が勤めるお店にも絶対売っていないよね。
環境が違いすぎたためか、
話が通じないところもたくさんあって、
お互いが何もわからないまま、うわべだけの文通は自然消滅した。
私が美しい海と美味しい沖縄そばに出会ったのはそれから数年後。