頑固者
昨年の暮、いつもの薬を処方してもらうためにかかりつけ医に行った。
混んでるなぁ。
いつになく人であふれかえってる待合室。
診察室のすぐ前の椅子に座って待つ。
ここは診察中の声が少し漏れ聞こえるのだが、
高齢の女性が、どうやら足が痛いようで、
「でも先生・・・」
「だって先生・・・」
そんな調子でなかなか話が進まず、
さすがに先生も
「あんた相当頑固やな。
いったい誰の言う事なら聞くんや。」
非常に温厚な先生なんですけど、
ものすごく我慢して気持ちを抑えてるようす。
ついに扉が開いて出てきたその人、
見た感じ、私と同年代やんか。
まだ高齢じゃないやん。
「騙されたと思ってもいいからやってみなさい。」
と言われてリハビリ室に案内されていたのだけれど、
スタスタと足早に歩いて行った。
あれ、痛いんと違うんかい?
待合室が混んでいたのはその人の診察がずいぶん長引いていたせいで、
その後はスイスイと診察が進んだのであった。
ピアノの後ろに何かある。
1メートルのスチール定規で救出したのは
ほこりにまみれたバービーちゃん
かわいそうに
20数年もそんなところで・・