魔法の薬
十五年ぐらい前かなぁ。
喉が痛くて、
何日も痛くてたまらなかった。
薬を飲むのは好きではないけれど、あまりに痛いので、
仕事帰りに道沿いの小さい薬局に寄った。
奥から白衣を着た5〜60代の女性の薬剤師さんが出て来た。
「喉が、痛くて痛くて・・」
すると、
「いい薬があるのよ。」
ささやくように言ったその人は、
入り口付近にあった液体の飲み薬を出してくれた。
家に帰って小さいキャップに薬を一杯、
そう、たった一杯飲んだだけで、
速攻、痛みもイガイガも何にもなくなった。
次の日もその次の日も、全く痛くはなく、
たった一回それを飲んだだけですっかり治ってしまった。
よく効いたその薬の瓶のラベルを見たら、
CMでもやっていた「〇〇咳止め」だった。
何年か経って、また喉が痛くなったときに、
それを思い出してドラッグストアで同じのを買ったことがあるが、
一回で治ったなんてことはあれっきりだった。
きっとあの人は魔法使いのおばあさん。
店の奥で「ねるねるねるね」みたいに薬をグルグルかき混ぜてるにちがいない。
2017-12-08 11:04
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コメント(13)
その中には、
カエルの干物とかミミズとか入っているのだろう・・・
by たいへー (2017-12-08 12:12)
以前に聞いた話ですが、高熱が続き通院しても治らない??
お母さんが持ってきた湯呑の液を飲んだら・・・解熱し気分良い～
お勝手の土瓶のふたを開けたら太い紐の様なミミズが長々～
＠＠～ギャオ～漢方はよく効くのよね～（たいへーさんも書いておられる＾＾）
by 侘び助 (2017-12-08 13:52)
15年間ね～～、いろんな病気の免疫抗体が、だいぶ増えているからかも知れないわね～。だから、薬も素直に効かなくなっているってこともあり得る。
by okko (2017-12-08 16:37)
最初のそれは、kotoさんがそのお薬に全幅の信頼を置いていたから、また治ってほしいという願いが強かったから、プラシーボ効果が働いたのです。
次の時はどうかな？と言うちょっとした猜疑心があったから、効かなかったのです。
by Baldhead1010 (2017-12-09 04:32)
ファンタスティックな経験ですね。
ひょっとすると信じれば効いて、疑えば効かないのかも。
でも信じる信じないで多少の差はあっても、そんなに劇的に変わるはずもないですね。
by 裕々 (2017-12-09 21:03)
風邪シーズンですね。喉の痛みは辛いです。
by 水郷楽人 (2017-12-10 10:27)
魔法使いの薬屋さんっていますよね～
ねるねるねるってやっていて、それをお店の棚にそっと置いて、
運の良い人がそれを買って、すぐ治っちゃうの(^^)/
ちょっと現実的な話だと、日本茶でうがいも痛いのとれます。
風邪の季節…喉のところにマフラーして冷やさないようにね。
by ミラノ (2017-12-10 16:27)
現実的には、私もプラシーボ効果かなと思います。
眠れない人が乳糖で眠れたり、痛みが取れたってことありますから。
でも夢として私もそんな魔法を使える薬屋さんになってみたいな～
by きまじめさん (2017-12-10 23:08)
ささやくように「いい薬が・・」
そこで催眠術にかかったんやね。
by koto (2017-12-12 19:52)
私も囁いてみようっと(´･ω･｀)
by gonntan (2017-12-13 11:45)
痛いのイタイノとんでけ～ではダメ？
by ＯＪＪ (2017-12-14 11:04)
そんなに凄い薬剤師さんでは天使に見えますね。
他に痛みやかゆみなど出たらまた行くようですね。
by 旅爺さん (2017-12-17 17:59)
魔法使いかも！
信じれば効果抜群の心理薬ね。
by せつこ (2017-12-19 13:40)