真夏の異星人
あんまり暑いと、なんだか自分が異星人になったような気分になる。
「ここは一体どこの星なんだろう・・ 」
やりたいことは山ほどあるけど体力がない。
掃除もままならないのでホコリにまみれて暮らしている。
掃除はかなり体力がいるからね!
絵を描くのに体力はいらない。
編み物も体力はいらない。
できあがったので娘に試着してもらった。
変なことはないねぇ・・・
「アタシが着るからいいんやで!」
ああそうか、私が着るとお腹がぽこんと・・・
ほっといて!
いつのまに異星人の体型に!?
頭痛くない?
母は朝から頭痛がすると言ってお医者に行った。
編み物教室に行くと、Iさんも頭痛で休んでいた。
そこへMさんの携帯に娘さんから電話があり、
「頭痛いんやけど子供置いてお医者にいけないし・・」
Mさんの娘さんも?
「あんた、寝不足やわ!寝てたら治る!」
娘さんは怒って電話を切ってしまった。
お母さんに子供を預かって欲しかったみたいね。
みんな頭痛いんやなぁ。何でやろ・・・
そんなことを思いながら食料品の買い物をしていたら、
私も頭がジンジン痛くなってきた。
うわっ どうしよ・・
目の前にお茶屋さんがあったので、取りあえず水分を。
「グリーンティーちょうだい!」
はぁ~ 生き返った!
頭痛も引いてきた。
「あんた、頭痛くない?」
娘にも聞いてみた。
「痛いよ! このところずっと。
急に暑くなったから体が暑さに慣れてないんやと思う。」
熱中症の前兆?
水分補給を忘れずに!
別の話。
13日の金曜日は、おまけに仏滅だったんやね。
その日の朝、母から電話があった。
「耳鼻科に行きたいんやけど。」
やっと行く気になったか。
もうずいぶん前から耳が遠くなって、
最近では会話も困難になってきた。
本人はさほど自覚がないようで、
いつも良いように聞いてトンチンカンな返事をしている。
「先生、半年ほど前から急に聞こえにくくなってきましてん。」
なんやて?
「それは違います先生!もう数年前からトンチンカンな返事していて、
周りが迷惑してたんですよ。」
付き添いの私がフォロー。
「これはあかん、耳栓して生活してるようなもんや!」
なんと、耳から黒い塊がいくつもいくつも・・・
そして20分くらいかけて両耳の蓄積物を取り除いてくれた。
その後は「急にやかましくなった。」らしい。
検査結果は年相応で補聴器も要りませんという。
会計の時は受付の人の説明に即答する母。
帰りの車の中も会話がとてもスムーズ。
13日の金曜日の仏滅は明るい光がさした日でありました。
頭痛はその後の話だけれど、
その晩お惣菜を持って家に現れたので、大丈夫だったみたい。
売ってよ!
8月に甥の結婚式がある。
買い物に出たついでにフォーマルウェアの売り場を覗いてみたら、
ラベンダー色のステキなドレスが
鏡の前で合わせてみると、まんざらでもない。
お値段も手頃だし、買おっかな・・・
「どなたの結婚式ですか?」
ちょっと昔のオネエサンが接客に出てきた。
「甥御さんですか?それならこれはダメです!」
え、なんで~?
「オバサンがこんな丈の短いドレスは着ちゃいけません。」
なに!オバサン!?
若作りしている私が甥が結婚するくらいの年齢だとわかって急にその態度かよ
すぐに、それは甥に対しての
「伯母さん」の意味だとわかったのではあるが
裾が斜めにカットされたそのドレスは膝が隠れる長さやけど、あかんの?
「やはり留袖に匹敵するようでないと。」
ふ~ん、そうなの。
そんなことお構いなしに、私はずっと膝丈スカートで出てたけんやど。
それが太って入らんから・・・
勧められたドレスは、黒か、えげつない青色かの二色しかない。
デザインもイマイチ。
私はね、常識とかそういうのを気にしてるんじゃなくて、
カジュアルな式らしいので普段着でもいいくらいなのだけど、
オシャレはしたい。
他人といっしょじゃイヤなのよ!
似合ってないのは着たくない!
黒いのはあるわよ、家に。
長めの丈でヒラヒラの・・