壁に耳あり障子に目あり 洗濯機にも耳はあり
噂話とか、悪口とか、そういう話ではない。
実は10日ほど前から体調が思わしくない。
私ではなくて、
毎日頑張ってきた洗濯機のことよ。
動くことは動くんだけど、すんごい奇声を発したり、
弱流でしか回らなかったり、
オトウサンが診てはくれたけど、どこが悪いのかわからない。
最近は脱水がうまくいかない。
洗濯物を手で均一にして、5回か6回目くらいでやっと回る始末。
修理に来てもらおうか、それとも新しいのを買おうか。
昨日は最悪だったので、
ついに決心して、私が今朝、
「オトウサン、ΟΟ電気のポイントカード出しといて!」
と言ってるのを、聞いていたのだろうか。
洗濯機のヤツは、
10日ぶりに、
フルコース止まることなく、静かに運転が終了し、
正常なピーッピーッの終了音。
あれ?直った??
もうすぐひな祭り
春の足音、聞こえる?
どん引きのプレゼント
Eさんと食事に行って聞いた話。
ある日Eさんは、デッサン教室の先輩Aさんの個展を見に行った。
感想を言わないといけない。
「あの絵が好きやわ~! ものすごく良かったわ~!」
こういう時は、お世辞、おべんちゃら言いますよね。
「そんなに気に入ってもらえたのなら、個展が終わったら差し上げます。」だって。
びっくりしたわ。
それなのに次に会ったときには、
「タダだと大切にしてもらえないから額代込で5万円で。」って言うのよ。
「え~~~」よね~
ほんとは何十万もの値段がついてるとはいえ・・・
私、ちょっとでも安く買取りたいから
「家に額があるから絵だけでいいです。」と言ったんだけどね、
「じゃあ、額代込みで4万円でいいですよ。」って。
仕方なく買い取って家に置いてあったんだけどね、
あるとき友達が来て、その絵が好きだって言うもんだからプレゼントしたの。
これ幸いよ~。
ほんとはEさん、Aさんの絵は好きではなかったらしい。
もうひとつEさんの話。
ある喫茶店に、知り合いのNさんの絵が置いてあった。
お店のママさんに聞いてみたところ、
常連客のNさんと親しくなり、
「この店に私の絵を置いて!」と言って持ってきたのだという。
それがね、前に行った時は二枚の絵が
それぞれ別の壁に立てかけてあったけど、
次に行ったら片側の壁に重ねて立ててあるのよ。
Nさんの手前、断れなくて、仕方なく置いてるみたい。
Nさんの絵も何十万のお値段が付くそうだけど、
お店の雰囲気に合わなかったのか、
もしくはママさんの好きな絵ではなかったのね。
絵にまつわる、今度は私の話。
独身時代に貰ったお誕生日プレゼント。
チョコレートと
板に描いた油絵。
私の肖像画だった。
あ・・・ありがとう・・
と一応お礼は言ったものの
(いやや!私、こんなブサイクちゃう!!)
絵って、描く人の自己満足の世界なんだなぁ。
そういえば、
私の自己満足の絵を無理やり差し上げたこともある。
達成感も満足感も味わった後なので、
もう好きな絵で額を使いまわしてもいいのよ。
ところで
あのブサイクな肖像画
「いらん!」
とも言えずに
今も押入れのず~っと奥に
たぶんあるはず。
捨てたらオトウサンに怒られるので。
落ちて行く私
センスの良いカフェをやりたい・・とか、
漠然と思うことはあるけれど、
そのノウハウもなければ資金もない。
かといって、
絵を描いたり編み物するだけの毎日ではつまらないなぁ。
それに収入もないし。
ある日、ふと思ったのである。
いったいなんで、今、こんな仕事してるんやろ・・・
配属された時とはちがう。
店長はいい人だけど、
この仕事、私に似合わん!
だんだん下品になっていく私。
このまま
ガラガラの大阪のオバチャンになっていいものだろうか。
「なぁオトウサン、どう思う?」
「何をいまさら。
もうずいぶん前からガラガラのオバチャンやで。」
えっっっっっっ
いまさら上品な仕事しても・・・
今年の節分
北北西に向かって、
「上品になれますように」って、願えばよかった!
ぬるま湯の日々
炊きたてのご飯、
炊飯器の蓋を開け、おしゃもじを入れると、
「めりめりっ」ていうよね。
(擬音の表現は様々だけど、私にはそう聞こえる)
ちょっとだけ幸せを感じる瞬間。
オトウサンの実家から送ってくれるお米が底をついたので、
安いお米を食べていた時があった。
そこで気がついたんだけど、
安いお米って、
おしゃもじを入れても「めりめりっ」がないのよ。
あの音は粘りが関係してるのね。
暮れにお米が届いて、また幸せになった
娘とディズニーランドに行ったとき、
電車の中で、娘がバッグからリップクリームを出したのを見て、
「あっ 私のとおんなじ!」
売ってるリップクリームは種類が半端なく多いのに、
私のとまったく同じメーカーの同じ種類。
お正月前に家に帰って、こたつの上を見て爆笑する娘。
そこに置いてあるハンドクリームが、
「アタシとおんなじや!」
ハンドクリームの種類も半端なく多い。
しかも、割合マイナーな会社の地味な容器なのに。
私と母にしても、こんな母娘の不思議ってたまにある。
今日こそは絵を描く!
と、庭に出てパンジーなどを摘んで、
筆を持つこともなく、
ここで終了。
オトウサンが与えてくれた題材もある。
コールラビ、いい形してるね。
このまま既に4日経過。
今日も筆を持つでもなく・・・ あぁ~